消費者金融『クレディア』が破綻!借金や過払金はどうなるの?

[ 2007.10 ] 筆者:吉田哲也

Q. 先日、新聞で、「クレディア」が破綻したという記事を読みました。私は、「クレディア」から50万円の借金があります。今後、どのようになっていくのか不安です。「クレディア」が破綻した今、私が注意しなければならない点について教えてください。


A. 「クレディア」は、東証一部上場の消費者金融業者であって、静岡県を中心に全国に顧客がいるようです。その「クレディア」が、民事再生手続をとり、事実上倒産したのです。今後、裁判所の監督下で、「クレディア」が持っている債権が回収され、また、債権者に対する弁済が行われていきます。


Q. 私は、「クレディア」から借りていますから、「クレディア」からみれば「債務者」です。「クレディア」から一括払いを求められたら困るのですが?


A. その前に、あなたが本当に「債務者」かどうかが問題です。あなたは、いつから「クレディア」との取引をしていますか?


Q. 8年前からです。その後、借りたり返したりをずっと繰り返してきました。期間は長いですが、元本が全然減っていません。


A. 8年前から取引があるとすると、あなたは、本当は「債務者」ではない可能性があります。というのは、「利息制限法」で有効な利息の上限が年18%とされているにもかかわらず、「クレディア」がそれ以上の利息をとってしまっているからです。あなたが借り始めてから今日までの全取引を18%で計算しなおすと、今現在50万円とされている残元本が大幅に減ることになります。そのうえで、残高が残る場合には、あなたはその残高がある限りにおいて「債務者」ということになります。

また、場合によっては、残元本が完全に消滅して、逆にあなたが払い過ぎ(過払い)になっていることもあります。そのときには、あなたは「クレディア」の「債権者」になるわけです。


Q. 18%での計算はどうやってするのですか?


A. こうした計算をするには、「いついくら借りて、いついくら返したのか」が全部わかっていなければなりません。そのために、まず「クレディア」に対して、あなたの取引経過の開示を要求してください。

開示請求書の雛形は、静岡県司法書士会のホームページ(http://tukasanet.jp/modules/news/article.php?storyid=63)にアップされていますのでご参照ください。取引経過が開示されたら、18%で計算をし直してください。これらのことは、もちろん、弁護士、司法書士などの専門家に依頼することもできます。

そして、「クレディア」に債務が残る場合には、これまでどおりの約定で支払うことができます。あなたに約束違反がない限り、一括払いを強制されるいわれはありません。そして、この場合、18%で計算しなおした残高が0となった時点で、それ以上の支払いをする必要がなくなります。

また、これまでどおりの支払いができない場合には、一回あたりの返済額を減らしてもらう和解をすることも考えられます。

逆に、債務が残らず「過払金」が発生している場合には、それを返してもらわなければなりません。しかし「クレディア」は現在民事再生手続中です。本来「過払金」は全額返してもらうべきものですが、「クレディア」が倒産した以上、現実の回収には困難が伴います。とにかく、速やかに、債権届出をすることが肝要です。